ドイツ在住 うさみみ様から、改憲に関してご寄稿いただきました!
改憲の危険性とは。 現状の日本では、憲法で守られている基本的人権が、自民党改憲草案では、剥奪されてしまいます。
この件で、ドイツ在住のうさみみ様より、ご寄稿をお寄せいただきましたので、ぜひともご紹介させていただきたいと思います。
うさみみ様よりドイツで行われている感染症対策にかこつけた人権侵害の様子について、経験談を語っていただきました。
緊迫の現地レポートを、ぜひご覧ください!
ーーーーー
日本は今、改憲に関する議論中のようですが、ドイツからちょっと思う所があるので書きます。私は日本の公立小学校の授業の一環として、日本国憲法を絵本にした教材で、基本的人権等の人間の権利を学んだ記憶があるのですが、これが無くなる・制限されるとどうなるかを、ドイツのコロナ規制を例にちょっと想像して頂きたい。
昨冬のドイツでは、コロナワクチンを打っていないというたった一つの理由で、大学・仕事先を追い出された人が沢山いた。雇用契約が更新されない、給料が支払われない等の不条理な扱いを受け、また仕事や学業を続けられた人も、電車に乗るため・出勤のために毎日陰性証明が必要だった。
人に感染させる確率には大差ないにも関わらず、非接種者はまるで反社会的人物のように扱われた。
何故ドイツでそのような強制が罷り通るか。それはドイツの感染対策法が強い法的拘束力を持つから。勿論、ドイツでも基本的人権という考えは浸透している(ワイマール憲法)。
でも、コロナ規制はそれを明らかに「侵害していても合憲」とされている。例えば、ドイツでは2022年3月15日より、医療従事者にコロナワクチンの接種義務化されているが「それも合憲」だそうだ。
ドイツの政治家達は、法律をこねくり回して「コロナ規制法」から人々が逃れられないようにした。マスク一つ例に挙げても、公共交通機関、職場、学校での義務化。日本にいる人はこう言うだろう「とりあえずやり過ごして、それでもしつこければ後で罰金とか払えばいいんじゃない?」その考えは甘い。
マスク非着用で、マスク警察(本物)に数人がかりで締め上げられ車外に放り出される高齢男性。彼は「すまん本当に忘れたんだ」と謝っていた。
鼻マスクでトラブルになり、腕を捻られ連行された若者。「正しさ」で誇らしく武装し暴徒のようになった警察や警備員を前に、言い訳を並べる時間と勇気ありますか?
日本で緊急事態条項が追加されれば、ドイツと似た状況にする素地が生まれてしまう。勿論、ドイツ人と日本人は文化的にも違うし、日本人は基本的に温厚な人が多いだろう。
コロナ規制でのドイツ人の攻撃性は逸脱していたし、ナチスの生まれた根底にはこのアグレッシブさがあったのかなと邪推してしまったり。 しかし日本人が絶対にこうならないと、断言できますか?
日本はワクチンもマスクも自由。それは憲法であなたの選択が保証されているから。確かに同調圧力は大きいし、職業によってはワクチンもほぼ強制のような部分もあったと思う。それでも、最終的にはあなたの選択は憲法により保証されている。ドイツのように、暴力で引きずり出される危険性は今のところ少ない。
日本人が自らその最後の砦を放棄する時、昨冬のドイツのような冷たく暗い日々が待っている。コロナ規制だけならまだいい。何かにつけて、難癖をつけて逮捕されたり、理不尽な命令に従わないと生きていけなくなるかもしれない。今の日本からみれば、そんなことあるわけないと思うかもしれないが、考えてみてほしい。
あの時、ナチスドイツは絶大な支持率を誇っていた。あの時、日本人はほぼ一丸となって戦争に賛成していた。反対意見を言うことすら許されなくなればどうなるか、ここの皆さまならもうお分かりかと思う。多数派=最善・正義ではない。
ドイツは10月からまた狂気の政策を繰り返す予定だ。厳しいワクチンパスポートの運用は、感染を抑えるどころかコロナ対策には何の役にもたたず、人々の分断とワクチンの害を増やしただけだったが、大多数の人間が従う限り終わらない。感染対策法が人権の上にある様な扱いの以上、もはや一般人にはどうしようもない。
「従わなければ大丈夫」と考えている方もいると思います。ただ、ドイツでは通用しませんでした。沢山の人が訴訟を起こし、学校や職場で問題提起しデモに参加したが、その中の多数が世間に干され、警察や役所に潰され罰金や刑罰が下ったという現実。権利を失ってから気づく前に考えないと。 緊急事態条項追加して大丈夫?
ーーーーー
|